悪質な探偵とは?信頼できる探偵の特徴と被害を防ぐ5つのポイント
探偵に調査を依頼する際、本当にこの探偵事務所は信頼できるのかと不安を感じる方も多いでしょう。実際のところ、探偵業界には対応がずさんだったり、説明のない追加料金を請求するような悪質な業者も少なくありません。本記事では、悪質な探偵の特徴や被害例、万が一依頼してしまった場合の対処法などについて詳しく解説します。
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悪質な探偵の特徴
悪質な探偵の特徴は、次の3つです。当てはまる場合は、依頼を避けたほうが安心です。
- 探偵業の届出をしていない
- 契約書を交わさない
- 違法な調査を行う
探偵業の届出をしていない
探偵業として業務を行うには、各都道府県の公安委員会に「探偵業届出証明書」を提出し、認可を受ける必要があります。この届出をせずに営業している探偵事務所は違法です。証明書は事務所の見やすい場所に掲示することも義務付けられているため、面談時に確認しておきましょう。
契約書を交わさない
信頼できる探偵事務所なら、契約前に重要事項の説明を行い、きちんと契約書を作成してくれます。契約書を用意しない、口頭だけで契約を進めようとする場合は非常に危険です。トラブルが発生しても証拠が残らず、依頼者が不利な状況に陥る可能性があります。
違法な調査を行う
住居侵入、盗聴器の無断設置、SNSアカウントの不正アクセスなど、違法な手段を提案する探偵事務所も悪質な探偵の特徴の1つです。依頼者自身も罪に問われるリスクがあるため、法令遵守を徹底している事務所を選びましょう。
悪質な探偵による被害例
悪質な探偵事務所に依頼してしまった場合、どのような被害が起こるのでしょうか。実際によくある事例を紹介します。
高額な料金を請求された
最初の見積もりは安くても、後から「追加で調査が必要になった」などと説明され、高額な料金を求められるケースがあります。最終的に法外な金額になることもあるため、契約前の確認が重要です。
十分な調査がされていなかった
「調査報告書が極端に薄い」「依頼した対象者とは違う人物を追跡していた」といった、ずさんな調査が行われることもあります。調査力のない事務所に依頼すると、大切な証拠を得られないまま費用だけを失うおそれがあります。
被害を防ぐための5つのポイント
悪質な探偵事務所を避けるために、以下5つのポイントに注意しましょう。
- 不審な勧誘には乗らない
- 探偵業届出証明書を確認する
- 契約内容を確認する
- 契約は必ず書面で行う
- 実績を確認する
不審な勧誘には乗らない
「今すぐ契約しないと手遅れになる」「この料金は今日だけ」といった契約を急かすような勧誘は疑いましょう。不審に感じたらその場で契約せず、いったん持ち帰って家族や第三者に相談することが大切です。
探偵業届出証明書を確認する
面談時には、必ず探偵業届出証明書を提示してもらいましょう。正規の事務所であれば、証明書を提示することに抵抗はなくすぐに対応してくれるはずです。ホームページにも、届出番号や公安委員会の情報が記載されているか確認しましょう。
契約内容を確認する
見積もりや契約内容は細部までチェックし、不明点は全て質問して解消するようにしましょう。「追加料金の有無」や「キャンセル規定」なども忘れず確認してください。
契約は必ず書面で行う
契約内容は口頭ではなく、書面で残すことが重要です。探偵業法では、契約の重要事項について書面を交付して説明しなければならないと定められています。そのため、電話やファックスだけのやり取りで契約してしまわないよう注意が必要です。
実績を確認する
事務所のホームページなどでこれまでの実績や調査事例を確認しましょう。調査報告書のサンプルを提示してもらうのも1つの手です。過剰な宣伝よりも、活動歴や口コミの評判を重視するのがコツです。
悪質な探偵に依頼してしまった場合の対処法
万が一、悪質な探偵に依頼してしまった場合は、早急に適切な対応をとりましょう。
- クーリングオフの対象になるか確認
- 消費生活センターや弁護士への相談
- 必要に応じて警察へ連絡
クーリングオフの対象になるか確認
契約後8日以内であれば、クーリングオフが適用できる場合があります。特に、訪問勧誘や電話勧誘による契約はクーリングオフの対象となるため、速やかに書面で申し出ましょう。
消費生活センターや弁護士への相談
自力で解決が難しい場合は、各地の消費生活センターや弁護士に相談しましょう。契約トラブルや不当請求について、支援を受けられます。
必要に応じて警察へ連絡
違法な調査や脅迫、詐欺まがいの請求があった場合は、迷わず警察に相談してください。被害届の提出も頭の片隅に入れておくと良いでしょう。
冷静に判断して信頼できる探偵事務所に依頼しましょう
探偵選びで失敗しないためには、焦らず冷静に判断することが大切です。契約前には十分な情報収集と比較を行い、不安を感じたら契約を見送りましょう。
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