取り込み詐欺の対策方法を徹底解説!被害を防ぐためのポイント
企業間取引にはさまざまなリスクが潜んでおり、その中でも「取り込み詐欺」は特に注意が必要です。急な大量注文があった場合などは、十分な注意を払わないと大きな損害を被るかもしれません。そこで本記事では、取り込み詐欺の典型的な手口から、防ぐための具体的な対策、被害に遭った場合の対応方法まで詳しく解説します。
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取り込み詐欺とは
取り込み詐欺とは、通常の取引を装って商品を仕入れたあと、代金を支払わずに持ち逃げする悪質な手口です。最初は信用を得るために正常な取引を重ね、信用を築いたタイミングで高額商品を大量に仕入れ、支払いを行わずに逃亡するパターンが一般的です。特に、売掛取引を行う企業や個人事業主にとっては、想像以上の損失につながるケースも少なくありません。
取り込み詐欺の典型的な手口
取り込み詐欺にはいくつかの典型的なパターンがあります。詐欺被害を避けるには、相手の行動に潜む不審な点をいかに早く見抜けるかが重要です。
- 手口①実在する会社名を名乗る
- 手口②何度か実績を作る
- 手口③換金性の高い商品を扱う
手口①実在する会社名を名乗る
詐欺グループは、信用できる企業になりすまして接触し、商談を持ちかけてくることがあります。実在する企業名に似た名前を使ったり、名刺や請求書を本物そっくりに作成したりして、実績のある会社に見せかけるケースが多く見られます。非常に巧妙であるため、見た目だけで判断するのは難しく、十分な注意が必要です。
手口②何度か実績を作る
最初の数回はあえて正常な取引を重ね、信用を得ようとするのも、取り込み詐欺の典型的な手口の1つです。相手が「この会社なら大丈夫だ」と油断したタイミングで、突然大量の商品を注文し、代金未払いのまま姿を消します。
手口③換金性の高い商品を扱う
家電製品やブランド品など、売ればすぐ現金になる商品を大量に仕入れたがるのも取り込み詐欺の特徴です。市場で即座に現金化できる商品を急に大量発注してくる場合は、警戒心を強めましょう。
取り込み詐欺を防ぐための対策
取引を始める段階での慎重な姿勢が、詐欺被害を防ぐポイントとなります。以下3つの対策を徹底しましょう。
- 取引先企業について調べる
- 取引記録を残しておく
- 後払いをしない
取引先企業について調べる
新規の取引相手については、商業登記簿の取得やウェブサイトの確認、所在地への訪問などを通じて、しっかりと実態を把握しましょう。また、電話番号やメールアドレスのドメインも公式か確認することも大切です。調査が難しい場合、探偵などに依頼するのも一案です。
取引記録を残しておく
やり取りをすべて口頭で済ませてしまうと、いざというときに証拠が残りません。発注書や納品書、請求書などを紙やメールで必ず保存し、後で状況を確認できるようにしておきましょう。日付や担当者名などの情報も明記しておくと、トラブル時の説明がスムーズになります。
後払いをしない
まだ信用の浅い相手には、原則として前払い、もしくは代金引換など、リスクを最小限に抑える決済方法を選びましょう。特に、大口取引で後払いを求められた場合は、詐欺のおそれがあるため十分な注意が必要です。売掛は、相手の信用が確立されてからにしましょう。
詐欺に遭った場合の対応方法
万が一、取り込み詐欺に遭ってしまった場合は、迅速かつ適切に行動することで被害拡大を防げます。警察や弁護士、専門家などへの相談を検討してください。
警察への相談
詐欺かもしれないと感じたら、速やかに警察に相談しましょう。取引の記録や相手とのやり取りを全て提出すれば、調査の足がかりになります。民事問題との判断が難しい場合でも、まずは相談窓口にアドバイスをもらうことが大切です。
弁護士や専門家への相談
相手との話し合いが難航するようであれば、弁護士を通じた対応を検討しましょう。内容証明郵便の送付や、損害賠償請求訴訟の提起など、法的手段による解決を検討してもらえます。
事前対策を怠らず詐欺被害に気を付けましょう
取り込み詐欺のリスクは、どの企業にも存在します。日頃から取引先への慎重なチェックを怠らないように注意しましょう。自分は詐欺に遭うことはないだろうと油断せず、リスク管理体制を整えて、大切な資産を守りましょう。
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