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証拠写真に「意味」を持たせるには

 

皆さん、こんにちは。
探偵調査員Kです。本日は調査員Oに変わって投稿いたします。

 

探偵の仕事において「証拠写真の質」は、調査そのものと同じくらい重要です。

 

単に被写体が写っていればいいというわけではなく、「この写真が何を意味しているか」が伝わるかどうかがポイントになります。
特に不倫調査では、対象者が誰かと一緒にいる姿を撮っただけでは、決定的な証拠としては弱い場合があります。

 

例えば、異性と飲食店に入った写真だけでは「仕事の打ち合わせだった」と言い逃れされる可能性もあります。
だからこそ、私たち調査員は“前後の行動の流れ”を押さえることに重点を置いています。

 

対象者が仕事帰りに誰かと待ち合わせ、手をつないでホテル街を歩き、ラブホテルに入っていく。
そして、数時間後に同じ相手と一緒に出てくる様子を、複数の角度から撮影して記録する。
このように連続性のある写真と映像を確保することで、「言い逃れの余地」をなくすことができます。

 

また、撮影時の構図やタイミングも重要です。
対象者の顔がはっきり写っていること、施設名が見える看板が写っていること、2人の距離感が明確に分かること——
それらが揃うことで、写真の説得力は何倍にも増します。

もちろん、写真がぼやけている、後ろ姿しか撮れていない等は証拠写真にはならず論外です。

 

報告書に添付する際は、ただ写真を並べるのではなく、日時・場所・状況説明を丁寧に添えます。
依頼者や弁護士が見て、すぐに意味を理解できるような構成を心がけています。

 

証拠写真は、私たち調査員の“観察力”と“編集力”が試される場でもあるのです。

 

以前、ある依頼者から「まるで映画のワンシーンみたいな流れですね」と言われたことがあります。
それは少し褒めすぎだと思いましたが、それだけ「意図が伝わる構成」になっていたということかもしれません。

 

一枚の写真にそれぞれ「意味」を持たせる。それは私たち探偵の責任であり、技術でもあります。
証拠とは、偶然の産物ではなく、地道な観察と計算のうえに成り立つものなのです。

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