迷ったまま来てくださったあなたへ
皆さん、こんにちは。
相談員のMです。
探偵事務所に相談する——その大きな一歩を踏み出すまでに、どれだけの迷いや葛藤があったのか。
ご相談に来られる方とお会いするたび、私はその重みを感じずにはいられません。
「ずっと迷っていました」
「何度もLINEを開いては閉じてを繰り返しました」
「こんなこと、誰にも話せないし、相談できないので」
そんな言葉を、何度も何度も耳にしてきました。
不倫や夫婦関係の問題は、とてもプライベートで、人に話すには勇気がいります。
誰を責めれば良いかわからない、でもこのままでは自分が壊れてしまいそう——
そんな感情の狭間で苦しんでいる方が多いのです。
私たちは、ただ話を聞くだけでもかまわないと思っています。
「調査を依頼するかどうかは分からない」「とりあえず話だけ聞いてみたい」
それだけで十分です。調査をするかしないかはご本人の判断にお任せしてます。
まずは、今抱えている気持ちを言葉にするだけでも、心が少し軽くなることがあります。
ある方は、初回面談では涙をこらえながら、「自分の感情がわからなくなっていました」とおっしゃいました。
でも帰り際には、「来てよかった。話せて少し整理ができた気がします」と、穏やかな表情を見せてくださいました。
その後、調査を依頼され、報告書をお渡ししたとき、「この先どうするか、ようやく考えられそうです」と前向きな一言をいただきました。
調査をするかどうかは、最終的にはご本人が決めることです。
私たちは、その判断を急がせることも、方向づけることもしません。
ただ「今できること」を一緒に考える。
そのための場所として、まごころグループの相談員がいます。
「迷いながら来ました」と言われるたび、私はその一歩を心から尊敬しています。
そして、「話してよかった」「ここでなら安心できる」と思っていただけるよう、誠実に耳を傾け続けたいと思っています。
もし今、心の中で同じように迷っている方がいらっしゃるなら。
無理に決断しなくても大丈夫です。
ただ一度、気持ちを言葉にしてみませんか。
私たちは、どんな小さな声にも、まごころを込めて向き合います。
前の記事へ
« 調査員と地域の「距離感」次の記事へ
「聞いてもらえるだけで救われた」と言われた日 »