証拠を撮るだけでは終わらない「調査報告書」という最後の一手

皆さんこんにちは。調査員Oです。

探偵の仕事において「証拠を取ること」は一つの大きな目標です。
しかし、その証拠を依頼者や弁護士が正確に理解し、活用できるようにするためには、大切な作業があります。
それは「調査報告書の作成」です。

浮気調査から婚前調査まで、すべての調査は報告書に結実する

私たち調査員は今まで、浮気調査だけでなく、婚前調査や人探し、従業員の素行調査などさまざまな調査を通じて調査報告書を作ってきました。

2日間の調査だけでも、写真と文章で100枚を超えることもございます。

もちろん、量があればいいという問題ではありません、質も非常に大事なことなんです！

報告書の質が、証拠の価値を決める

調査報告書は、私たち調査員にとって“最後の一手”ともいえる工程です。
現場でどれだけ良い証拠を撮影しても、報告書の構成や記述が不十分であれば、その価値が正しく伝わりません。

私たち調査員は、報告書の一文一文に責任を持ち、読み手が状況をイメージしやすいよう、わかりやすい文体でまとめることを意識しています。

読み手に伝わる記述と、空気感がわかる描写

例えば、「午後7時15分、対象者は女性とともに◯◯ホテルに入る。対象者は白いシャツ、女性は黒のワンピースを着用。二人は手をつなぎ、笑顔で会話を交わしていた」など、事実を淡々と記録しながらも、その場の空気感が伝わるよう工夫しています。

写真には必ず解説を付け、証拠能力を高める

報告書に添える写真にも、一つひとつ解説を付けます。
「写真1：◯月◯日、◯時、対象者が◯◯に到着した際の様子」「写真2：対象者と女性が同時に出てきた場面」など、時間と場所、行動の意味を明記します。

これによって、法的な証拠能力も高まり、裁判資料や交渉材料としての活用がしやすくなります。

専門用語は最小限に、依頼者が読める言葉でまとめる

さらに、私たちは単に事実を記録するだけでなく、「依頼者が読みやすい」ことも大切にしています。
専門用語の使用は最小限にとどめ、誰が読んでも理解できるよう平易な表現を心がけます。

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▶️【浮気調査】裁判でも通用する調査報告書とは？

報告書に込める「まごころ」が依頼者に届く

依頼者の中には報告書を読んで涙される方もいらっしゃいます。
それは、事実に直面する辛さだけでなく、「ここまで丁寧に調べてくれた」という想いが伝わるからだと感じています。

報告書の質は、調査全体の信頼性を左右します。

「最後の一手」だからこそ、まごころを込めて

私たちはこの「最後の一手」にこそ、まごころを込めて向き合っているのです。