事例紹介


新宿区 素行調査(詐欺被害の実態)

新宿区 素行調査(詐欺被害の実態) After

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事例内容

家族の深い懸念—高齢の母を蝕む“怪しい”投資セミナーの実態

40代の娘様が弊社のInstagramを見てDMをいただきました。

 

ご相談の内容は、「最近、母親が特定のセミナーに定期的に参加しており、セミナーに参加し始めてから、明らかに様子が異なり、大きな不安を感じている」ということでした。

 

娘様が違和感を覚えた具体的な行動の変化は、以下の通りです。

 

明らかにいつもと違う発言が多くなった 「人生変われるかもしれない」「成功者に会えた!私も成功するから」「あなたのもセミナー参加した方がいいわよ」などの発言
頻繁な外出

以前は家庭中心だった母親が、毎週末のように外出するようになった。

週末は父親や子どもを差し置いて、外で宿泊をすることも。

深夜に及ぶ集まりへの参加 母親はそれを「成功者の集まり」と称していましたが、夜遅くまで帰宅しない日が続いたり、オンライン会議と称して夜中まで部屋に篭りっきりのことも増えた。

 

 

こうした急激な生活の変化は、ご家族にとって看過できないレベルに達していました。

 

調査で判明した異常な実態—合法の隙間を縫うマルチ商法

ご依頼を受け、当事務所が尾行追跡を重ねて、詳細な調査を実施した結果、母親が通っていたセミナーの実態が判明しました。

それは、「投資」や「自己啓発」を装いながら、合法・非合法の境界線をギリギリで保つマルチ商法(ネットワークビジネス)団体でした。

 

この団体は、高齢者をターゲットに巧妙な勧誘手法を用いており、その金銭的な実態は極めて深刻なものでした。

 

常態化した高額な支払い

母親は、セミナーへの参加費、高額な「成功マニュアル」や「教材」の購入費、セミナー参加者と関係者との交流会、団体との旅行代として、毎月10万円以上を継続的に支払っていました。

 

巧妙な退会阻止システム

一度参加すると、次の段階への投資を促され続けるなど、心理的なプレッシャーや金銭的な鎖によって、自発的な退会が極めて困難になる仕組みが確立されていました。

さらにセミナー参加者の異様な仲間意識を作る帰属意識を持たせることで、励まし合いの環境を作っていたことも退会しづらい状況だったように見受けられました。

 

危機一髪の介入—ご家族の行動が貯金を救った

調査報告書に基づき、娘様は事実を突きつけ、決意をもって母親と向き合い、粘り強い話し合いを行いました。結果として、幸いにも母親は団体の異常性に気づき、無事に退会手続きを完了することができました。

被害総額はおおよそ300万円程度で済んだとのことです。

 

事態収束後、娘様からは「あのままあと数ヶ月でも放置していたら、母の老後の大切な貯金が全て尽きていたかもしれない」と、心底からの安堵と感謝の言葉をいただきました。家族の迅速かつ適切な介入が、被害の拡大を食い止めた危機一髪の事例となりました。

 

担当者のコメント:違和感こそ最大の警報

近年、「老後の不安」や「健康」を切り口にした高齢者を狙った投資詐欺やマルチ商法が全国的に急増し、深刻な社会問題となっています。

 

今回のケースで最も重要だったのは、娘様が抱いた「違和感」を見過ごさなかったことです。家族の急な行動の変化、不自然な高額出費、特定の集団への過度な傾倒。

これらの小さな変化が、大きな被害を警告する第一歩なのです。

 

もしご家族の様子に少しでも「おかしい」と感じる点がありましたら、それは決して気のせいではありません。お一人で悩まず、早期にご相談いただくことが、大切な資産とご家族の生活を守る最良の策となります。

調査エリア

新宿区

調査日数

3日間(セミナー開催日予定と対象者が家を出た後)

費用総額

30万円

調査人員

2名

調査車両

四輪1台

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