探偵に素行調査を依頼するとどこまでわかる?調査の範囲と限界を解説
配偶者の行動や社員の勤務態度に不信感がある場合、不安や疑念を解消するために素行調査を行うケースがあります。しかし、探偵に調査を依頼したとして、どこまで情報が得られるのか疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、プロの探偵による素行調査で判明する情報の範囲と限界について詳しく解説します。
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素行調査とは
素行調査とは、特定の人物の生活パターンや人間関係などを調査することです。以下のような方法を用いて対象者の実態を把握し、依頼者に報告します。
- 尾行
- 張り込み
- 聞き込み
- 公開情報の収集
調査を行う目的はさまざまで、浮気調査の他、企業が社員の素行確認のために依頼することもあります。ただし、どのような場合でも調査は合法的に行う必要があり、個人情報やプライバシーへの配慮が欠かせません。
探偵に素行調査を依頼するとわかること
探偵は、専門的な知識や技術を駆使して、個人では把握しづらい情報まで掘り下げて調査してくれます。以下では、素行調査でわかる情報を紹介するので、依頼する際の参考にしてみてください。
日常の生活パターン
探偵による素行調査では、以下のように対象者の日常的な生活パターンを詳細に把握できます。
- 出勤・退勤時間
- 移動経路
- 移動手段(徒歩・車・公共交通など)
- 訪問先
- 滞在時間
- 週末の過ごし方
- 定期的に参加している活動
これらの情報を通じて、生活の規則性や嗜好など、対象者の人物像が見えてきます。
接触する人物
素行調査を行う主な目的の1つが、対象者がどのような人物と接触しているのかを明らかにすることです。浮気調査の場合、異性との関係性や接触頻度が焦点となり、ビジネス上の調査であれば、怪しい人物との関係性を確認します。調査報告書には、相手の特徴や撮影画像が添えられることも多く、信頼性の高い情報が得られます。
社員の勤務態度
企業からの依頼で行われる社員の素行調査では、社員の勤務実態や就業中の行動の確認が可能です。例えば、競合他社との接触や不正な取引の有無などが調査対象となります。勤務時間中に何をしているのか、不正な外部とのやり取りがあるかなどを確認し、社内のリスク管理に役立てられます。
経済状況・金銭問題
素行調査によって、対象者の経済状況や金銭に関する行動パターンも把握可能です。以下のような情報は、対象者の生活水準や経済的余裕を推測する手掛かりとなります。
- 高級店での飲食
- 高額な商品の購入
- ギャンブル施設への出入り
- 消費者金融の利用
ただし、銀行口座の残高や収入など、非公開の金融情報は直接取得できません。あくまでも外部から観察可能な行動や公開情報をもとに推測します。
反社会勢力との関わり
対象者が暴力団や犯罪組織と関係を持っているかの確認も、重要な調査項目です。企業間取引や役員人事などでは、反社会的勢力との関係の有無が特に重視されます。探偵は、過去の交友関係や立ち寄る場所、接触する人物の背景などをもとに判断を行います。
学歴・職歴
対象者が申告している学歴や、職歴が正しいかを確認する調査も可能です。採用選考や婚姻前の身辺調査では、経歴の信ぴょう性が重視されます。学歴や職歴は、公開されている情報や関係者への聞き込みを通じて確認されます。
探偵による素行調査でわからないこと
探偵による素行調査によって得られる情報は多くありますが、全ての情報を明らかにできるわけではありません。盗聴や不法侵入といった違法な手段は使用できないため、集められる情報には限界があります。例えば、金融機関の口座情報や医療記録など、法的に保護されている情報へのアクセスは困難です。
また、合法的な範囲であっても、対象者のプライバシーを無視するような過剰な調査は許されません。法的・倫理的制約を十分に理解した上での調査となります。
素行調査で得た内容を法律の範囲内で活用しよう
本記事では、素行調査で判明する情報の範囲について解説しました。探偵に依頼することで、表面からは見えにくい情報まで把握できる可能性があります。ただし、法的な配慮は欠かせません。調査で得た情報は、法律を守りながら正しく取り扱いましょう。