相談室の小さな奇跡
皆さん、こんにちは。
相談員のMです。
先日、ある女性が相談にいらっしゃいました。ご主人の浮気を疑っているとのことでしたが、最初は言葉も少なく、涙をこらえているようでした。
私はゆっくりと話しかけ、無理に深掘りせず、まずはご自身の感情に耳を傾けていただくように努めました。ご相談の際に「自分がおかしいのかもしれない」「こんなことで悩むなんて」と自分を責める方も少なくないのです。
1時間ほどお話を聞いていくうちに、少しずつ気持ちがほぐれ、「やっぱり真実を知りたい」と言われました。
私たちは調査の流れとリスク、費用、期間について丁寧にご説明し、十分にご納得いただいたうえでご契約となりました。
調査の結果、ご主人の不貞行為は明確になり、証拠も複数得られました。
報告書をお渡しした際、彼女は泣きながらもこうおっしゃいました。「ここに来て本当によかった。ずっとひとりで苦しかったけど、やっと前に進める気がします」
探偵業というと“証拠を取ること”に焦点が当たりがちですが、私はその前の「話を聞く」ことの重要性を感じています。
誰にも話せない悩みを抱え、相談に来てくださる方々の勇気に、私は毎回心を打たれます。
小さな相談室で交わされる言葉が、依頼者の人生の転機となることもある。
それは、私にとっても、大袈裟ではなく、奇跡だと感じてます。
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