松戸で出会った「迷い」を抱える依頼者
皆さん、こんにちは。
相談員のMです。
松戸市にお住まいの女性からご相談を受けた日のことは、今でもよく覚えています。
お電話の時点で、非常に迷いがあるご様子で、「本当に探偵に相談していいのか分からない」と何度も繰り返されていました。
実際にご来所いただき、お話を伺うと、ご主人の行動に不審な点がありつつも、ご自身が「勘繰りすぎなのでは?夫を疑うのは良くないことでは?」と自分を責めていたことがわかりました。
私はまず、「そのご不安は、決して間違ったものではありませんよ」とお伝えしました。
そのうえで、「事実を知ることで、迷いが整理されることもあります」とご説明し、焦らず一緒に考えていく姿勢を示しました。
「まずは事実を明らかにしてから、次のことを考えたい」と彼女が言葉にしたとき、私は自然に背中を押すことができました。
調査の結果、ご主人の不貞行為が確認されました。
私たちは撮影した証拠写真と行動記録をもとに、報告書を作成し、それを丁寧にご説明しました。
彼女は報告書を静かに受け取りながら、「やっぱり…でも、知らないままより、よかった」と呟かれました。
感情が整理されていく様子が、少しずつ表情に現れていたのが印象的でした。
探偵という仕事は、真実を明らかにすることがゴールのように見えるかもしれません。
しかし、私はいつも「その先の人生の選択を支えること」が本当の役割だと思っています。
迷っている方にとって、私たちとの最初の対話が、安心と決意のきっかけになれれば、こんなに嬉しいことはありません。
松戸という地域には、日々いろいろな方が生活し、それぞれの家庭の事情や想いがあります。
すぐに調査に踏み切る必要はありません。
まずは心の整理をする場として、私たちがいることを知っていただきたいのです。
そのために私は今日も、ご相談者様のお話し耳を傾けています。
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