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「何を信じていいか分からない」と言われた日

皆さん、こんにちは。
相談員のMです。

 

「もう、何を信じていいのか分からないんです」
初回のご相談でそうつぶやかれた女性の言葉が、今でも胸に残っています。

 

ご主人の様子に違和感を覚え、スマホの履歴や言動に小さな変化を感じながらも、「証拠はない」「自分の勘違いかもしれない」と日々揺れていたそうです。
家族や友人には相談できず、インターネットで私たちの事務所を見つけ、ようやく予約の電話をかけてくださったとのことでした。

 

最初の面談では、できるだけ“安心して話せる空気”を作ることに集中しました。
私はあえて結論を急がず、「今、どのように感じられてますか?」と尋ねました。
その問いかけに、彼女は目に涙をためながら、「笑えなくなった自分が嫌なんです」と返してくれました。

一番信頼していた関係を失うかもしれないという不安は、自分自身を信じる力まで奪ってしまうことがあります。
そんな中で、誰かに気持ちを整理してもらうだけでも、人は少し前を向けるのだと、日々の相談を通じて実感しています。

 

調査を経て、結果としては、ご主人の不貞行為が明らかになりました。

写真や行動記録を丁寧にお渡しした際、彼女はしばらく黙ったあと、こう言いました。
「ちゃんと信じたかったけど、やっぱり真実を知ってよかったです」
その言葉には、悲しみだけでなく、“自分を信じ直す”強さが込められていました。
私たちの役割は、裏切りを暴くことではありません。
本当の意味で、依頼者の心を整理する手助けをすること。

調査という手段を通じて、“事実に向き合う力”をそっと後押しすることです。
「何を信じていいか分からない」という声の裏には、「自分の人生を信じたい」という静かな叫びがあるように思います。
その声を、誰よりも丁寧に受け取れる相談員でありたいと、私はいつも心がけています。

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