「不安」と「怒り」は一緒にやってくる
皆さん、こんにちは。
相談員のMです。
ご相談に来られる方の多くは、「不安」と「怒り」を同時に抱えています。
そして、その二つの感情はしばしば複雑に絡み合い、言葉にするのがとても難しいものです。
「浮気かもしれないと思っているけれど、確証がない」
「確かめたいけど、真実を知るのが怖い」
「なぜ私がこんな思いをしなければならないのか」
そうした声を、私たちは日々受け止めています。
面談では、怒りの感情が先に出てくることもあれば、不安が言葉にならず沈黙が続くこともあります。
でも、そのどちらも“間違った感情”ではありません。
大切なのは、それを否定せずに受け止めることだと思っています。
ある方は、面談が始まってすぐに涙を流されました。
「怒りたくないけど、どうしても腹が立ってしまうんです」とおっしゃいました。
私は、「それはとても自然な感情ですよ」とお返しし、感情を押し込める必要はないことを伝えました。
人は、傷ついたときに怒ります。
でも本当は、その奥にある“悲しみ”や“恐れ”に気づけないまま、怒りとして表に出てしまうことも多いのです。
だからこそ、私たち相談員は、その表に現れた感情の奥にある“本当の声”に耳を澄ませます。
焦らず、否定せず、まずは気持ちを出し切っていただく。
それが、調査を依頼するかどうか以前に必要な時間だと感じています。
感情が整理されると、「自分はどうしたいのか」が見えてくることがあります。
調査をする、しない、問い詰める、見守る——
どの選択肢も、“自分の意思で選べる状態”に立てば、きっと前に進めます。
まごころグループは、ただ調査をするための場所ではありません。
話すことで、少しでも気持ちが軽くなるように。
感情の整理を経て、本当の意味で納得できる判断ができるように。
そのための“安心して感情を出せる場所”でありたいと、私は常に思っています。
怒ってもいい。不安になってもいい。
大事なのは、それを一人で抱え込まないことです。
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