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「決定的瞬間」は偶然ではなく準備の賜物

調査の現場では、「まさにこの瞬間が証拠になる」という場面に出会うことがあります。
対象者が異性とラブホテルに入る、手をつなぐ、キスを交わすなど——
いずれも裁判や交渉において大きな意味を持つ“決定的瞬間”です。

 

しかし、こうした場面を「偶然撮れた」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実際には、偶然ではなく、徹底した準備と判断の積み重ねがあってこそ、撮影に成功するのです。

 

私たちは、調査に入る前に必ず“予測”を立てます。
対象者の生活パターン、出勤・退勤時間、よく訪れる場所、過去の傾向——

 

あらゆる情報を整理し、行動が読みやすくなるまで頭に叩き込みます。

さらに現場では、チームでの連携も欠かせません。
一人が見失っても、別の調査員が別角度からカバーできるような配置をとり、無線やメッセージツールを使ってリアルタイムで連携を取ります。

 

ある日の調査では、対象者が繁華街で女性と合流したものの、そのまま人気のない裏道へと移動していきました。
こうしたルートは撮影が難しく、通常であれば見送る判断もあります。
しかし、私たちは事前に周辺地図を細かくチェックし、「裏から抜ける抜け道がある」ことを把握していました。
結果として、裏口からラブホテルに入る瞬間を、建物の角から高倍率レンズで捉えることに成功しました。

こうした「一瞬」は、日頃の備えがなければ絶対に逃してしまいます。

 

現場の状況、光の加減、人の流れ、すべてを見ながら「今だ」と判断するのは、集中力と経験の賜物です。

また、撮影できたあとの確認も重要です。
ブレていないか、対象者の顔が写っているか、施設名が見えるか。

 

報告書に使用できるクオリティに達しているかどうかを、その場で確認しながら慎重に作業を進めます。

「決定的瞬間」は偶然ではなく、私たちの準備、観察、判断の“結晶”です。
その一枚に、依頼者の人生がかかっているという責任を胸に、私たちは現場に立っています。

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