風俗は浮気、不貞じゃない?妻が傷ついたときに知っておくべきこと
「パートナーが風俗に通っていた…」
実際に証拠を目の当たりにしたらショックを受ける人も少なくありません。
長く一緒に過ごしてきたパートナーが、実は風俗店に通っていた。そんな事実を知ったとき、人は驚きや怒り、悲しみ、さまざまな感情に揺さぶられます。
「裏切られた」と感じるのも当然です。信じていた相手が、隠れてそんな場所に足を運んでいたとしたら──そのショックは計り知れません。
しかし、風俗店への通いが法律上の「不貞行為」として認定されるのかどうかは、必ずしもそうではなく、単純な話ではありません。
真実を明らかにし、必要であれば法的手続きや慰謝料請求へと繋げていくためには、適切な証拠の収集が欠かせません。
本コラムでは、風俗通いが不貞と見なされる可能性、証拠収集のポイント、そして調査において気をつけるべき法的リスクについて解説します。
風俗通い=不貞? ケースによって判断が分かれる
法律上の不貞行為とは、「配偶者以外の者と自由な意思に基づいて性的関係を持つこと」を指します。このため、風俗店での行為であっても、合意のもとに肉体関係があれば「不貞」と見なされる可能性があります。
ただし、風俗は商業行為としての側面もあるため、単に一度きりの利用では不貞行為と判断されにくいケースもあります。
ところが、常習性があったり、同じ店員との親密なやり取りが続いているような場合には、情緒的な繋がりがあるとされ、法的な不貞と判断されることも十分にあり得ます。
また、家庭生活を軽視した行動が見受けられたり(生活費を使い込む、家族を顧みない等)、夫婦関係が破綻していない段階での利用があった場合も総合的な判断で不貞と見なされることも。
実際に慰謝料請求に発展したケースでは、「頻繁な通い」「LINE等での親密なやり取り」「長時間の滞在」などが記録されていることが決め手になった事例もあります。
どんな証拠が必要? 効力のある証拠とは
では、具体的にどのような証拠が「不貞の証明」として認められるのでしょうか。代表的なものとしては、次のようなものが挙げられます。
ラブホテルへの出入りを記録した写真や動画 |
店員とのやり取りが記録されたSNSのメッセージや通話履歴 |
風俗店の利用がわかる領収書やクレジットカード明細 |
常習性が疑われる風俗店のカード |
これらは単体で決定打にならない場合もありますが、複数の証拠を組み合わせることで、客観性と信ぴょう性の高い資料として扱われます。裁判や調停を見据えるならば、時系列の整理と明確な記録が不可欠です。
風俗に通っていることが判明した場合の選択肢とは?
実際に風俗に行ったことが判明し、探偵に依頼して証拠を取得したら以下の対応が考えられます。
◼︎不貞行為と判断できるか、慰謝料請求は可能かを弁護士先生に相談する
◼︎配偶者に真実を突きつけて、今後風俗に行かせないように抑止する
◼︎いざという時の武器として様子見をする
風俗嬢に慰謝料は請求できる?
確かに、配偶者が他の異性と性的な関係を持ったとなれば、「相手女性にも慰謝料請求できるのでは?」と感じるのは当然のことです。
では、風俗店で夫にサービスを提供した女性(風俗嬢)に対して、慰謝料を請求できる可能性はあるのでしょうか。
一般的には慰謝料請求は難しいのが現実
まず前提として、風俗嬢に対する慰謝料請求は原則として認められにくいのが実情です。
その理由は、「不貞行為」として認められるための法的な条件にあります。
風俗嬢は業務として性的サービスを提供しており、それはあくまで「職務上の行為」として位置付けられます。
つまり、風俗嬢側に「家庭を壊す意思があった」などの積極的な不法行為の要素が見当たらない限り、「不貞の相手」として法的責任を問うことは難しいのです。
慰謝料が認められる可能性があるケースとは?
とはいえ、すべてのケースで慰謝料請求が不可能というわけではありません。
例外的に、風俗嬢に慰謝料請求が認められるケースも存在します。
例えば、以下のようなケースでは、「不貞行為に加担した」と評価される可能性が出てきます。
客としての関係を超えて、店外での私的な関係を持続していた |
夫が既婚者であることを知りながら、店外で繰り返し性的関係を持っていた |
LINEやSNSなどで親密なやり取りを継続していた |
金品のやり取りや、恋愛関係のような交際があった |
このように、業務の枠を超えた関係性が継続的に続いていた場合には、「自由意思による不貞」として扱われる余地があり、風俗嬢にも一定の法的責任が生じる可能性があります。
調査のリスク:違法行為に注意
「証拠を掴みたい!」という思いが先走ってしまうと、つい違法な手段に手を出してしまう人もいます。ですがこれは絶対に避けるべきです。
例えば、次のような行為は違法に該当する可能性があります:
他人のスマホやPCを無断で閲覧する |
録音機や盗聴器を勝手に設置する |
無断でGPSを取り付ける(特に相手所有の車両など) |
勝手に部屋に侵入して探る 等 |
これらはプライバシー権や不正アクセス禁止法、住居侵入罪などに抵触する可能性があり、最悪の場合、逆に訴えられてしまうこともあります。
探偵への依頼は安全かつ効果的な手段
違法行為に踏み込まず、適法かつ効率的に証拠を集める方法としては、「探偵への依頼」があります。
探偵は、公安委員会の認可を受けた正規の業者であれば、法令に則った調査を行うことができます。例えば、尾行・張り込み・聞き込みなどの技術を使い、行動パターンを把握し、決定的瞬間を写真や動画で記録するなどの対応が可能です。
実際に探偵に依頼する際は以下の情報が事前にあると調査の必要があるかを判断でき、調査日時を特定しやすくなります。
対象者の勤務時間、残業の有無 |
勤務後の帰りが遅くなる傾向はあるか |
休日に対象者が1人になることが多いか |
なぜ風俗通いを疑うようになったか |
事前に取得している物的証拠(レシートや領収書等) |
証拠を得た先に依頼者様がどうされたいか(離婚なのか、風俗店に行かせないためか等) |
プロが作成する調査報告書は、裁判所でも信頼性の高い証拠資料として扱われることが多く、弁護士との連携もしやすくなります。
離婚の場合は不貞行為があったか否かが争点になりますが、慰謝料請求をする場合は貞操義務に違反しているか否かが重要になります。
いざ弁護士に依頼する場合は、離婚に詳しい弁護士に相談すると良いでしょう。
まとめ:冷静に、慎重に、そして着実に
「もしかしたら…」という直感を持ったときこそ、冷静な行動が求められます。感情的に問い詰めることや、自己流で動いてしまうことは逆効果になりがちです。
シークレットジャパンまごころでは風俗通い関連の素行調査は何度も経験しており、調査後の依頼者の方向性は様々みてきております。
依頼者様それぞれの思いに寄り添い、最善の方法をご提案しています。
▶️「よくある質問」でも風俗通いについて解説しております。
証拠を残しておくことは今後の選択肢を広げる上で非常に重要です。
風俗通いの事実が不貞行為に該当するのか。慰謝料を請求できるのか。まずは状況を丁寧に把握することから始めてみましょう。そのためには、確かな証拠と専門家の力が、あなたの強い味方になってくれるはずです。
シークレットジャパンまごころは常にあなたの味方です。
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